マラリア原虫による感染症で、ヒトに感染するのは熱帯熱、三日熱、四日熱、卵形の４種類の原虫です。いずれもハマダラカによって媒介され、蚊に刺されて感染します。

潜伏期間は、数週間です。悪寒や震えと共に、発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、悪心・嘔吐、腹痛、下痢の症状が現れます。熱帯熱の場合は熱発作のパターンが不規則だったり、発熱がずっと続いたりします。 熱帯熱では重症化すると致命的になることがあるので、すみやかに診断し、治療を始める必要があります。

日本人の場合、海外で感染して、日本に帰国後感染に気づくパターンが多いです。誤診や診断の遅れが致命的になることもあるので速やかに医療機関に受診するようにしてください。

蚊に刺されないように対策をすることが一番の予防法です。事前に内服する予防薬も開発されているので、流行地に渡航される際はかかりつけの医師にご相談ください。